同じ広告でも国によってメッセージの伝わり方は違います。
日本でどれだけ知名度の高い企業や製品でも海外に出た途端、知名度はほぼゼロに等しい。そんな経験はありませんか?また海外市場において、既に多くの競合企業が存在しています。
日本でウケる広告・マーケティングが必ずしも海外で同じように伝わるとは限りません。
国内ブランディング・海外ブランディングの違いを知ることから始めることが大切です。
では、日本と海外ではどのようにブランディングの仕方が違うのでしょうか?
例えば、お辞儀をしているビジュアルを見て、何が伝わってきますか?
日本:「礼儀正しい」
海外だと:「冷たい」
「礼儀正しい」と感じる人もいれば、「冷たい」と感じる人もいます。
日本人は「一生懸命努力する」が美徳とされますが、文化の相違から欧米人から見ると一生懸命のレベルが高すぎるため、変わっていて良く理解できないと思われることもあります。
日本はハイ・コンテクスト文化、海外はロー・コンテクスト文化
日本はハイ・コンテクストカルチャーと言われています。また一般的にアジアの国々は比較的「ハイ・コンテクストカルチャー」、欧米は「ロー・コンテクストカルチャー」と言われています。
ハイ・コンテクストカルチャーの特徴とは?
暗黙的な情報による了解を重視。
直接的表現より、抽象的表現や凝った描写を好み
言葉以外の文脈や行間に意味合いを持たせる
曖昧な表現を好む
ロー・コンテクストカルチャーの特徴とは?
言葉・文書において明示的情報を重視
ダイレクトな表現で、伝えるべき情報は言葉化して提示
論理的で解りやすいシンプルな文書、理論を好む
表現において正確性が必要とされる
例えば、日本では電話をかける際に、
「前田さん、いらっしゃいますか?」
(いるのだったら、お話をしたいのですが)と言わない
英語で電話をかける際は、
May I speak to Mr. Maeda?
前田さんと話をしたいのですが。
グローバル社会は、究極の「ローコンテクスト社会」です。
多民族国家では、人種・宗教・教育などの背景が多様であり、文化的共通項が少ないため、
「わからない人が悪い」×
「理解できないように説明しない方が悪い」〇
グローバル・ブランディングにおけるコミュケーションのキーポイント
グローバル・ブランディングにおけるコミュケーションのキーポイントは:
シンプルなONEメッセージ
ダイレクトでわかりやすい表現・論理展開
ビジュアル・コミュニケーション
ウエブサイトや雑誌においても、テキスト中心な日本に比べて、欧米ではイメージによるコミュニケーションが重視されます。
写真や画像は日本の約2~3倍、視覚情報+コンパクトでダイレクトはテキストが好まれます。
グローバル・ブランディングを成功させるには次の3つの項目を事前にチェック!
1・海外ブランディングを進める中で、どこまでブランドメッセージ・イメージを統一して、どこから各地ごとに変えるか基準・バランスを決める
2・自社全体のブランドの意味・ブランドのパーソナリティを決める
グローバル・ブランディングの優位性の高い企業は、企業の価値観を分かりやすく、効果的に活用しています。国や文化によって、価値観・好感を抱きやすい要素は異なる中、
ブランドの意味:日常の中で確認できる事実・ブランドの意義
ブランドの人格:その事実の背景にある態度・価値観
を決めることが大切です。
3・海外で展開する現地拠点・支社と連動して、プロモーションの推進の仕方を予めチェック
ブランドのメッセージ、アイディアが展開する各国における受容度・ネガティブイメージがないか・法的規制等がないか共有、確認することが大切です。
グローバル・ブランディングを成功させるためには、様々な要素を事前確認・準備することがキーポイントとなってきます。
インバウンド・アウトバウンド向けのブランディングをしたいけれども、どこから始めて良いのかわからない。
ぜひお気軽にジュカジャパンにご相談ください。
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